施餓鬼ってなに?
施餓鬼(せがき)という言葉を聞いたことがありますか?
施餓鬼とは寺院で古くから行われてきた法会で、文字通りあの世で餓鬼となった人や
無縁仏に対して施しを与えて供養する法要を言います。
餓鬼とは生前に悪い行いによって仏教における六道の一つ
「餓鬼道」落とされてしまい、常に飢えと渇きの苦しみを与えられている霊魂の事です。
ほかに施食会(せじきえ)やお施餓鬼とも呼ばれています。
施餓鬼が行われるようになったのは鎌倉時代からで
「救抜焔口餓鬼陀羅尼経」(くばつえんくがきだらにきょう)という経典が由来といわれています。
お釈迦様の弟子の阿難尊者(あなんそんじゃ)が焰口(えんく)という餓鬼に
死ぬと餓鬼になることを予告されます。
そこでお釈迦様の教えに従って陀羅尼(だらに)を唱えながら
多くの餓鬼に食べ物を施すと餓鬼が救われ、その功徳によって阿難尊者も寿命を延ばすことができたという説話によるものです。
苦しんでいる餓鬼に食べ物や飲み物を供えて救うことは、自らの徳積みになると言われています。
施餓鬼は、いつ行っても年に何回行ってもよいとされていますが、
特にお盆の時期に合わせて行っている寺院が多いようです。
佐久店 K