旧墓の整理 ~工事例のご紹介~

古いお墓をお参りしやすいようにしたい‼

お墓の工事をお受けする際に、墓石の建立だけでなく古いお墓を並べ直してほしいというご依頼をいただくことがございます。
和型と呼ばれる縦長のお墓だけではなく、自然石に戒名を彫刻したかなり年季の入ったお墓もあり、形や大きさも様々です。今回ご依頼いただいたお客様の墓所はまさに古いお墓が多数立っており大小あわせると13基ほどになりました。それに墓石を支える石垣にもややぐらつきも見られ、道路との仕切のブロック塀にも亀裂があったので、思い切って改修することになりました。

墓石の状態を確認します。

並べ直す墓石の状態を見ます。古いお墓の台石も自然石を使っているので、固定する部分にはモルタルを使用してあります。絶妙なバランスで石をかませているので、しっかりと固定できていません。これをそのまま並べ直すには台石を加工する必要があります。しかし今回は台石は使用せず石塔を並べ直すことにしたので、一旦石塔を移動します。1基ごとに移動させるお墓の選定をしていただきいよいよ工事に入ります。

いよいよ工事を開始します。

お墓を移動させて石垣の撤去と整地を行います。敷地の真ん中に木もあったので伐採と伐根も行います。大きな石を組み上げた石垣は重機やクレーンで撤去していきます。

敷地内での並べ直しなので、ステージの場所を床掘→砕石敷→点圧を行います。石塔が10基とお地蔵様1基の11基を載せるステージをコンクリートで作るので見えなくなるところでもしっかり施工しないといけません。

お墓を並べていきます。

ステージを作るために型枠を組みます。組んだ型枠の中に自然石の石塔を据え付けます。今回は不安定な墓石をステージに固定する工法にして墓石を安定させていきます。大きな墓石は背面に背の低い墓石を前面に並べていきます。これでコンクリートを打設していきます。

打設したコンクリートが乾いたら型枠を外していきます。残りの石塔とお地蔵様を並べたらいよいよ完成になってきます。お参り用の香炉と花立を前面に置いて旧墓の整理の完了です。

今回の工事は木の伐採等があったりしたので、葉が落ちた冬先から工事を始め雪解けした春先から整地~打設~並び直しを行いました。敷地内で行う工事でしたが伐採伐根など時間と手間のかかる作業もあり工期はかかりましたが綺麗に仕上げることが出来ました。何よりヒビが入ったブロック塀もルーバータイプのフェンスに変えたので、周囲からの目隠しになり見栄えと安全性が確保されました。
墓じまいも依頼件数も増えてきておりますが整理をされることで維持管理がしやすくできるケースもあります。傾きが出たり基礎にヒビがあるなど、ちょっとした相談でもご遠慮なくお問い合わせ下さい。専門の営業と施工のスタッフが現地を確認して対応させていただきます。、

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